コKOナッツブログ

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28 2009

海には行かない

kihirohitoさんのホラーな新曲を聴きました。

海には行かない


背筋がゾクゾクするような、不気味さを感じさせる曲です。少女が暗い顔でつぶやくように歌っているような、淡々とした歌声が歌詞に合ってますね。

それにしても、タイトルがいいですね。「海には行かない」理由は何なのか。数ある場所の中で、なぜ「海」なのか。動画を見る前に考えさせられます。
僕は最初、クラゲに刺されたとか、ナンパに失敗したとか、そんな他愛の無い理由を想像していたのですが、動画の中で一瞬だけ明かされる、少女が「海には行かない」と決心した衝撃的なシーンを目の当たりにしたとき、自分の想像力のつたなさを責めたくなりました。こんな小さな女の子にとって、この経験はあまりにも酷です。「夢など見ない」と彼女に決意させてしまうほどに。

少女がじっと見つめる宿り木は、大きな手のように見えます。それは人を死へとひきずりこむ悪魔の手なのか。それとも死してなお現世に未練を残す死者たちの、助けを求める手なのか。いろんな想像ができます。
そして歌い手の少女の表情が見えないところも、想像力をかきたてられます。恐怖に引きつった顔なのか。泣きはらした顔なのか。あまりのショックに表情を失っているのか。それとも正気を失って、笑っているのかもしれません。

この歌から読み取れる感情は「絶望」です。これからたくさんの出会いと経験が待っている、幼い少女が目にしたのは、自分の居場所を現世に見つけられなかった、哀れな大人の最期の姿でした。いずれは自分もあんな風になるんだろうか。そう思ってしまった彼女はもう、夢と希望に満ちた昨日までの自分には戻れないのです。
「夢など見ない」、「耳がふさげない」、「声が出せない」。見てはいけないものを見てしまった彼女は、このトラウマを背負ったまま生きるしかない。あるいは、自分が見届けたあの人のように、冷たい海へと逃げ込むか。それはどちらも恐ろしく、辛い選択です。

kihirohitoさんの引き出しの多さには脱帽です。恐怖と狂気に彩られた、心を不安定にさせるような奇妙な魅力がありますね。


今週は拍手コメントありませんでしたが、拍手してくださった方、ありがとうございました。

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Posted by seiji | 06:54 | Comment [0] | TrackBack [0] | 未分類

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